ダウンタウンの天才っぷり

ダウンタウンの天才っぷり

お笑いコンビのダウンタウンさん。私が物心ついたころにはすでにTVで活躍していた大スターです。小学生から今までずっと、私が好きな番組には常に彼らが出演していました。

最も私の記憶に古く、はっきりとして覚えている番組としては、「ごっつええ感じ」「ガキの使い」の2つです。どちらも「ダウンタウンの~」というのがタイトルについていたので、一番最初に私が覚えたお笑いコンビの名前でもありました。

この、タイトルに自分達のコンビ名をつけたというのは、彼らの策略的な意味もあったそうです。大阪からやってきたダウンタンは当初、東京での知名度はそこまで大きなものではありませんでした。なので番組タイトルにコンビ名を加え「俺らの名前を覚えておけ!」というメッセージをこめていたとか。

「ごっつええ感じ」は色々な都合があり、打ち切りとなってしまいましたが、「ガキの使い」はいまだに放送中。気がつけば大層なご長寿番組です。今では年末の大々的な罰ゲーム企画が大きな人気を得ていますが、シュールな番組本編自体はまったくといっていいほど変貌はしていません。

これって凄いことだと思いますよ。バラエティ番組はどんどん規制や苦情が増えてつまらなくなっていると叫ばれる昨今でも、昔と変わらぬスタイルを貫き通しているというのは。

しかしこの「ガキの使い」。シュールすぎて笑えないという人も多いようです。私のまわりでも賛否両論分かれます。ですが、これこそダウンタンのポリシーが番組にあらわれている最もな証拠だと思います。

かつてダウンタウンの松本人志さんはこんなことをいいました。「ダウンタウンの笑いに観客がついてこれない」「俺の笑いは3年早すぎる」「観る側が笑いに疎すぎる」などなど。天狗的な言い方かも知れませんが、そこまで言い切れるほどの、彼は笑いに情熱を捧げているということなのです。

そういったプライドの高さから、あえて敷居の低い笑いを提供せず、「ガキの使い」のようなシュールな笑いを生み出しているのではないかと私は感じています。これは彼の監督した映画作品にもよくあらわれていたと思います。

笑いの天才ダウンタン。そんなコンビも結成30周年、そして50歳。なんだかいまだにピンときません。いまだに松ちゃんが坊主にしたのが最近に思えるくらいです。それは言い過ぎかもしれませんが(笑)

今見ていても、昔小学生の頃に見ていたのと何ら変わらず新鮮に見えるというのは、いまだにお笑い世界のトップに君臨している証拠なのだと思います。

扉を破って気持ちを言葉に

「ありがとう」や「ごめんなさい」という気持ちを伝える言葉。これらを発せられずに、曖昧な言葉で濁してしまう人は結構いるものです。

先日、私はある先輩の仕事を手伝いました。急に大量に押し寄せてしまった仕事を一人黙々とこなす先輩が辛く思え、私は進んで手伝ったのです。

仕事を終えたとき、先輩は「悪かったね」と私に言いました。私はその言葉でも満足でしたが、本当は「ありがとう、助かったよ」と先輩は言いたかったはずです。先輩はシャイで物静かな人ですから、なかなかそれが言えなかったのです。私にはそれがなんとなく感じられました。

その先輩との付き合いはもう5年にもなりますが、「ありがとう」という言葉を面と向かって言われたのは一度もありません。その気持ちはあるのでしょうが、変なプライドが邪魔をして気持ちを言葉に変換しにくくしてしまっているのです。本来とても簡単なことなのですが、その簡単なことが意外と一番難しかったりするものなのです。

今ではそんなことはありませんが、私も少し前まではこの「ありがとう」や「ごめんなさい」という気持ちを持っていても言葉に言えず、困っていました。なのでよく分かります。なかなか言えず、結局言葉として発せられるのは「どうも」だったり「わかりました」などと、素っ気無いものばかりなのです。

気持ちはあるのに言葉が出ない。純真無垢な子どものような人には、そのような苦労はきっと分からないでしょう。本当に口と心にプライドという扉があって、その扉が開かずに素直な気持ちを心へと押し返してしまうのです。

一度その扉を思い切って破ってしまえば、後は楽なのですが、破るのはとても簡単なことではありません。なにしろ自分の性格・ポリシーを一旦全て否定して心を開くわけですから。

その扉は、歳をとるほどに重く固く閉ざしていってしまいます。年配の人は頑固な人が多いというイメージがあるのはそのためだと思います。素直に気持ちを言葉にできないということは、頑固と思われてしまいますから。

もし、「ありがとう」「ごめんなさい」と言えずに困っている人がいたら、今日か明日にでも、誰かにその言葉を発して扉を破りましょう。この先どんどん言えなくなってしまうだけですよ。

でも、言葉が全てというわけでも無いというのもまた事実。時には口で「ありがとう」「ごめんなさい」と言っていても“口だけ”という人もいます。そんな人はきっと、扉を破って気持ちを伝えるという苦労を知らない人なのかな? と私は思ってしまいます。

多重債務